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2014年01月29日

小説『桜の奇跡が舞い降りる』第12話☆僕のいた時間

 
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小説『桜の奇跡が舞い降りる』第12話
 
「何なんですか、先輩!?
突然だから、びっくりしちゃいました」気が付くと、僕はピンクとよく話をする花壇の場所にいた。
僕は、ピンクを抱きかかえたまま、降ろさなかった。そんな僕を見て、ピンクはクスクス笑いだした。
 
「何がおかしいんだ」僕は怒り口調だったが、内心、ピンクの笑い声を久しぶりに聞いて、救われた気がした。
 
「君は、どこに行っていたんだ。この花壇には、いつもピンクちゃんワールドが広がっていたのに、急に来なくなったじゃないか。ここで、また君と話すのを楽しみにしていたのに」僕は、正直に自分の気持ちを打ち明けた。
「そうなんですか。ごめんなさい。実は、一年生はオリエンテーションで一週間、林間学校で遠方に出向いていました。
その間、ちょっと花壇のお手入れは、校長先生にお任せして、お休みしていました」ピンクは、そう言って顔を僕の方に向けて、上目遣いでじっと見つめた。
バンビのように茶色がかった瞳が「許してね」という風に、うるうるしている。僕は、そのままピンクをぎゅっと抱きしめた。
ほんの少し、ピンクがハッと息を呑んだようだった。 
「…昨日、君にそっくりな小さな女の子の夢を見たんだ。ピンクのコートに、ピンクのベレーボーをつけた女の子…」僕は、たどたどしく夢の内容を語り始める。
「こんなこと言っても、ピンクには理解してもらえないだろうけど。僕は、君を追いかけていた。君が舞い降りてくるのを待っていた。やっと、君は降りてきてくれたのに、夢が覚めたら居なくなっていたんだ…」僕は、自分の肩にのせていたピンクの顔をそっと離して、彼女の瞳を見つめる。
「何でだか、わからないけど、君と会えない一週間、こんなにも空虚な気持ちに襲われるとは思いもしなかった。君が桜の花びらの精だとしたら、あの夢の続きのように何年か前に僕たちは出会っているのか」
自然に、自分の口からあふれ出してくる言葉の意味が自分でも掴みきれないでいた。こういうことがあるのだろうか。ピンクは、瞳を潤ませたまま、僕に向かってこうつぶやいた。
「先輩…。ううん、お兄ちゃん…」お兄ちゃん、という言葉にちょうど夢の中に出てきた少女の面影と重なった。
「お兄ちゃん!?…そうかそうだったのか…」僕は、ピンクと見つめあいながら、ふとした思い付きを口にした。
「もしや、君は、僕の…生き別れの妹なんだな」ピンクは、呆気にとられたように僕の顔を眺めている。
 
愛しいブログ読者さまに雪崩のごとく桜の奇跡がたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさん×∞に降り注ぎますように
今日は『僕のいた時間』ですね〜…
予告で、自分の病気を知った拓人くんが恵ちゃんに別れを告げていましたが…
風間俊介さま演じるまもちゃんと、山本美月さま演じるひなちゃんにも新展開がありそうです!ありがとうございます
 
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posted by 大西さくら at 22:51 | Comment(0) | 小説『桜の奇跡が舞い降りる』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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