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2013年08月31日

小説『桜の奇跡が舞い降りる』第4話☆古着屋ショップ♪

 
 
桜の奇跡が舞い降りる 第4話
 
「この間は風から守ってださってありがとうございます」ピンクはペコリとお辞儀をした。
 
「いやいや、そんな。アハハハ、普通に考えたら、人間の女の子が飛ばされるわけないよね。突然、抱きしめてしまってごめん。あのとき、どうかしてたよ」僕は両手を左右に振りながら、苦笑いをした。
そのとき、ピンクの表情が、少しだけ曇ったかのように見えた。
「先輩・・・」ピンクは、真剣な顔で僕を見つめた。
 
「えっ・・・」僕は、見つめられるとどうしていいかわからなくなって後ずさりした。
 
「その髪の毛、寝癖だったんですね」
ピンクは、サーモンが笑うかのように、ニヤリといたずらっぽい表情になった。
 
(うっ・・・可愛い)不覚にも、僕はそう感じてしまう。
 
「ちょっと触ってもいいですか」ピンクの申し出に、またもや僕は戸惑う。
 
「触っても何も出てこないよ、鳥の巣じゃあるまいし」
 
ふと周りを見渡すと、下校途中の生徒たちは興味本位でニヤニヤしながら、こちらを見ていた。
 
葉桜になりかけた木々の枝も、何だか落ち着かないように揺れているようだ。
「とりあえず、向こうの花壇に行こうよ」僕は、色とりどりの花が咲くほうへ、指を差した。
 
「朝が弱いんだよ・・・受験生なのに、こういうの良くないとは思うんだけど。それで、髪の毛をろくにセットする時間もないんだ」という話を、僕は、ピンクにしていた。
 
「ピンクちゃんは、早起きって感じがする」彼女の笑顔は、朝の太陽が似合うと感じた。
 
「そうですね・・・。明るい太陽さんが昇ってくると、起きなくちゃもったいない、という気がして。先輩は、夜行性ですか」
 
「夜更かしするほうかも・・・ついつい、テレビとか漫画とか、見ちゃうよ。母さんには、早く寝なさいって言われるけどな」僕は、ため息をつく。
目の前には、ピンクの手入れした花壇が広がっていた。そして、ふっと顔を上げて、慌てた。
 
「愚痴ってしまって悪かった。・・・君は、園芸委員にもなったの? よくそこにいるけど」
 
「そういうわけではないのですけど、この学校の校長先生がガーデニングがお好きで、最近仲良くなったんです。そしたら、いろいろ習っているうちに、ここを任されて」ピンクは、楽しそうに花壇に目をやる。
以前、ここに訪れたときよりも、花壇はにぎやかに、それでいて、色彩は調和されていて、見ていてホッと和んだ。
 
この中学の校長先生は、七十代くらいの女の先生で、洒落たとんがり帽子に、大きな花のブローチをつけている、貴婦人の雰囲気が漂っているひとだった。
 
「好きなことがあるっていいよね」僕は、しゃがんで花の一つ一つを眺めた。ふわり、とそのとき僕の頭に花びらが落ちてきたような気がした。それはピンクの手のひらだった。ピンクは、優しく僕の頭を撫でていたのだった。
 
「わあ。先輩、これは天然ですね。寝癖ではありません」ピンクは、ニコニコしながら言うと、僕は顔が急速に熱くなった。きっと顔は、真っ赤だっただろう。
でも、ずっとピンクに撫でられていると、何だかすごく気持ち良くなってきて、トロンとしてきた。
 
「君といると、バランス狂うな」僕は、自分の胸を押さえた。早くも、心臓は早鐘を打ち始めていたからだった。
 
「ここら辺のエリア、みんなピンクちゃんワールドが広がっているよな」僕は、自分でも何を言っているのかよくわからないでいた。
「うふふふふ。それは、私が桜の花びらの精だからです。
信じてもらえましたか。今から、ピンクの花びらでこの場を埋めて見せましょうか」ピンクが、可愛い声で笑うと、僕はブンブンと首を振った。
 
「そういう、変なこと言うなよ。子どもじゃあるまいし」そう言って、僕はピンクの手首をやや強くつかんだ。しかし、あまりにも細かったので、すぐに緩める。
至近距離で、僕たちの視線がぶつかる。真正面から、彼女を見たのは初めてだったかもしれない。少し、茶色がかった丸い瞳と、ぷるんとした赤い、野いちごのような唇。鼻筋は、白くスッと通っていて、彼女はなんと言うか、とてもきれいな女性だった。ピンクの花びらのような頬の赤みが、彼女を幼く見せていたのだろう。
 
(やばい・・・ダメだ)ふと、すごくピンクにキスをしたくなってきた。しかし、ここでそんなことしたら、後でものすごく自責の念に駆られ、後悔するに違いない。
出会ったばかりで、しかも面と向かって彼女と話すのは、まだ三回目だ。
僕の手がガクガクと震えている。自分でも情けない。
 
彼女は、瞳をそらさないで、僕を見つめていた。その証拠に、彼女の茶色い瞳に、僕の姿がまあるく映っている。 
 
そのとき、桜の花びらがどこからか湧き上がってきた。ピンクの長い髪が、花びらの巻かれてふわりと跳ね上がる。葉桜になりかけた木々に、満開の桜があふれ出すような、花びらの吹雪が吹きすさぶというのは、どう考えても不可思議なことだった。
ピンクは目をぎゅっとつぶって、僕の胸に飛び込んできた。僕の制服の胸ポケットをつかんでいる。僕は、ためらう間もなく、彼女をしっかりと両腕で抱きしめていた。
 
突き上げてくるような、胸の苦しみと、ピンクの甘酸っぱい香り。彼女の柔らかく長い髪の毛に、ピンクの花びらが幾枚か絡んでくる。
 
 
僕が、初めて、恋をした瞬間だった。
 
 
愛しいブログ読者さまに雪崩のごとく桜の奇跡がたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさん×∞に降り注ぎますように
 
古着屋さんで831セール!オール831円セールでしたありがとうございます
ワンピースについてた付け襟さまがキュート(*´∀`*)
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posted by 大西さくら at 23:36 | Comment(2) | 小説『桜の奇跡が舞い降りる』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
さくらさん*こんばんは°

さくらさんの描くピンクの世界に入り込みました♪( ´▽`)°・.*

原宿での展覧会のコトですが、一応書かせていただきます(^ω^)「ぬけがら」がテーマになっており、16人での展覧会です。
もしよければ ふわっとお立ち寄りくださいませ*°

平成25年9/2日〜9日
場所、デザイン・フェスタギャラリー原宿
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-20-18
Gallery WEST
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そして、原宿の古着屋で買い物がしたくなりました( ̄+ー ̄)



Posted by りさ at 2013年09月01日 00:33
可愛いりささん☆彡☆彡☆彡☆彡

お返事が遅くなり、ごめんなさい。
現在、展示を開催していらっしゃるのですね。
展示期間中に、
原宿方面に行けるかは難しいかもしれません(*>_<*)
ですが、ブログを通じて、
私にお知らせ下さったことを
すごく嬉しく思いました。
こんなふうに、りささんに想って頂けることが
幸せです☆
デザインフェスタギャラリーのブログを
チェックさせて頂きました♪
りささんはどんな作品を作られるのかな。
原宿では、お買い物をされましたか?(*^ω^*)
『ぬけがら』の展示風景がホームページに
掲載されるのを楽しみにしています(*^_^*)

そして、ピンクの世界に入り込んで
くださりありがとうございます(照)

優しいりささんへ

愛をこめて

さくらより
Posted by さくら☆りささんへ♪ at 2013年09月05日 22:18
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